しめ鯖のここが魅力!美味しい時期とその栄養価について

煮ても焼いても生でも美味しい鯖は、アジやマグロなどと並ぶ家庭料理に欠かせない日本の代表的な食用魚です。今回は細胞の老化を防いだり、血液をサラサラにしてくれたり、身体に良い栄養価がたっぷり含まれた鯖を塩と酢でしめるしめ鯖の美味しい時期やその栄養価についてご紹介します。魅力を知れば、よりしめ鯖を美味しく楽しめるでしょう。

鯖の旬は秋!しめ鯖もこの時期がピッタリ

日本近海で獲れる鯖の中で最もポピュラーなのはマサバですが、マサバの食べ頃・旬は秋です。スーパーの鮮魚コーナーでも秋サバや寒サバの文字をよく見かけますが、大体10月~12月頃のマサバはよく脂が乗って美味しいです。また、腹側に黒斑があるゴマサバはというと、一般的に夏が旬とされています。ゴマサバは通年漁獲されるサバですが、夏のしめ鯖ならさっぱりとした味わいのゴマサバもオススメです。

鯖の魅力はやっぱり「栄養価」

鯖の栄養素として有名なものに、EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)があります。EPAは不飽和脂肪酸の一種で、血管を拡張して血流を良くしてくれる効果があり、動脈硬化予防に効果が期待できます。また、体内の悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす、血中の中性脂肪の値を下げてくれるといった効果もあるため、健康診断で悪玉コレステロールが増えていたという方や中性脂肪が多かったという方は積極的に摂取したい栄養素と言えます。

さらに、青魚に含まれるDHAには脳の働きを活性化させる効果があり、最近では認知症の予防にも効果が期待できるとの研究結果も報告されました。そのほかにも、カルシウムの吸収をサポートするビタミンDが多く摂れる食材としても有名です。

このように、鯖は老若男女問わず身体や脳のために摂っておきたい栄養素を補ってくれる万能食材と言えます。

お酒を飲む人・タバコを吸う人必見!驚くべき「酢」のパワー

鯖の栄養素については分かったものの、塩焼きや味噌煮、竜田揚げ等美味しく食べられる調理法が沢山ある中で、何故しめ鯖がオススメなのでしょうか。それはやはり酢が持つパワーが大きいです。鯖と酢を合わせることで、一度により多くの栄養を摂取することができるというのがしめ鯖の最大のメリットです。

酢にはEPAと同様に悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす効果が期待できるほか、皮下脂肪内の中性脂肪を減少させるという働きもあるため、脂肪燃焼に効果的です。酢に含まれるアルギニンや酢酸(さくさん)という成分には血圧を下げる効果がありますので、高血圧症や肥満症(メタボ)予防にも効果が期待できます。また、酢に含まれるクエン酸と鯖に含まれるナイアシンが疲労のもとである乳酸を分解してくれるので、疲労回復にも効果があります。夏場であれば夏バテ予防、塩分が補給できるので熱中症予防にも有効でしょう。

そして、この鯖には二日酔いや悪酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解してくれる効果もあり、さらに酢に含まれる酢酸が肝臓の働きを活発にさせてくれるので、普段からよくお酒を飲むという人にもオススメの食品です。締めのラーメンではなく、締めのしめ鯖を実践することで翌日に持ち越さない体を作ることができるかもしれません。もちろん、タバコを吸う人にも肝機能を助けるしめ鯖は食べておいて損はない食品です。このように、鯖と酢の掛け合わせは沢山の相乗効果をもたらしてくれますから、ぜひ積極的に食卓に取り入れましょう。

しめ鯖で足りない栄養素を補おう!

今回はしめ鯖の美味しい時期やその栄養価についてご紹介しました。DHAにEPA、ビタミンDなど栄養豊富な鯖をさっぱりとしたしめ鯖で食べれば、脂肪燃焼効果や疲労回復の効果も得られるかもしれません。塩焼きや味噌煮ももちろん美味しいですが、塩と酢でしっかりとしめた美味しいしめ鯖でより効果的に栄養素を吸収しましょう。