青魚が体に良いことは昔から知られている事実です。しかし、鯖は魚の中でも青臭さが強く、そのままで食べるのが苦手な人も多いでしょう。しめ鯖なら食べられるという人も少なくありませんが、加工品はカロリーが高いことも多く、高カロリーだと気づかずに食べ続けてしまうことも少なくありません。そこで、ここではしめ鯖のカロリーやダイエットに向いているかについて解説していきます。
しめ鯖は意外と高カロリー
しめ鯖のカロリーは100gあたりで339kcalと言われており、この数字だけを見ると高カロリーです。ちなみに、焼き鯖の場合は100gで200kcal、鯖缶1つが200g程度で200kcal程度です。同じ鯖でもしめ鯖の場合はカロリーが高いので、食べ方に気を付ける必要があるでしょう。ただし、しめ鯖の他の栄養素に着目してみると糖質が1.7g、タンパク質が18.6gと高タンパク・低糖質であることがわかります。そのため、カロリー制限には向きませんが、糖質制限には向いていると言えるでしょう。
しめ鯖のカロリーが高い理由としては、砂糖が使われている点が挙げられます。やはり砂糖が使われている料理はカロリーも高くなりやすいです。また、お店や商品によって砂糖の量に差があり、特にお店でしめ鯖を食べる場合は使用されている砂糖の量がわからないので、いつもよりも食べる量を控えめにするのがおすすめです。
高カロリーでも適度な量ならダイエット効果が期待できる!
しめ鯖は高カロリーとご紹介しましたが、鯖にはDHAやEPAが多く含まれています。DHAと言えば、脳の働きを活性化してくれる成分として知られていますが、それ以外に中性脂肪を分解する役割も持っています。それに加えて、EPAは脂肪の分解を促すGLP-1を分泌する役割がありますから、鯖にはダイエット中の人にとっては嬉しい成分がたくさん含まれています。ちなみに、人間のEPAの1日の摂取量の目安は1000mgと言われているのに対して、鯖100gには1600mg以上のEPAが含まれているため、しめ鯖に限らず鯖は積極的に摂取しておきたい食べ物と言えるでしょう。
これ以外にも、鯖には血行を良くしたり、満腹中枢を刺激する成分も含まれています。血行が良くなれば基礎体温が高くなり、汗もかきやすくなるので、その分痩せやすい体を目指せます。また、ダイエット中は食べ物のカロリーを気にするあまり、逆に食欲が増してしまうことも多いです。しめ鯖が満腹中枢を満たしてくれることで、少量の食事でも満足できるようになります。
このように、しめ鯖は高カロリーではあるものの、嬉しい効果が期待できる食べ物でもあります。そのため、他の炭水化物を減らすなどしてカロリー調整を行い、適度にしめ鯖を摂取するという方法でダイエットに取り組むのも良いでしょう。
ダイエット中にしめ鯖を食べる注意点
ダイエット期間でもほどほどであれば、しめ鯖を食べても問題ありません。むしろダイエットに嬉しい効果があるため、他の食べ物でカロリーを調整しつつ、毎日食べるのも良いでしょう。しかし、ダイエット中にしめ鯖を食べる際はいくつか注意点があります。しめ鯖はそのままだけでなく、お寿司にして食べることも多いですが、お寿司の場合はシャリの分でさらにカロリーが高くなります。ダイエットに良いからと食べ過ぎず、食べる量を調整しましょう。
また、しめ鯖は臭みや脂を落とすために塩を多く使っています。しめ鯖100gに含まれている塩分は1.6g程度と言われており、1日の塩分摂取量の目安は男性で7.5g、女性で6.5gです。そのため、食べすぎると塩分過多で逆に健康に害が出る可能性もありますので、多くても1日1食程度に留めておきましょう。
しめ鯖はカロリーは高いけれどもダイエットに良い!
しめ鯖はカロリーは高いですが、糖質は低く栄養もたくさん含んでいる食材のため、ダイエットに向いていると言えるでしょう。特に糖質制限ダイエット中の人にはおすすめです。ただし、しめ鯖には塩分や砂糖が多く含まれています。そのため、1回に大量のしめ鯖を食べすぎない、多くても1日1食程度を意識して食べるなど食べ方を工夫しましょう。