知っておきたい!しめ鯖の保存期間とは

晩秋から冬場にかけて食べ頃を迎える鯖ですが、そのうま味をより楽しむために考案されたのがしめ鯖です。しめ鯖は生ものですからあまり長持ちしないというイメージがあるかもしれませんが、実際にどれくらいもつのかを正しく理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。そこで、今回はしめ鯖の保存期間について見ていきます。

真空パックのしめ鯖の保存期間

まず最初に、一言でしめ鯖といっても真空パックになっているものもあれば、切り身で売られているものもあるため、一概に保存期間が決まっているわけではないという点を頭に入れておきましょう。加工や保存状態によって、保存期間は大きく変わってきます。数ある加工方法の中で、比較的保存期間が長めになっているのが真空パックに入れられて販売されているタイプです。真空パックのしめ鯖には基本的に賞味期限が表示されているはずですので、その期間内であれば美味しく食べられます。商品によって若干の差はありますが、概ね4日程度であると考えておけば良いでしょう。

なお、賞味期限はあくまでもその期間を過ぎると本来の味を楽しめなくなるという目安ですので、厳密に言えばそれを過ぎたからといって直ちに食べて害になるわけではありません。とはいえ、よく知られているように鯖は傷むのが早い食材ですから、賞味期限を過ぎたしめ鯖を食べるのはあまりおすすめできません。賞味期限が数日あるからといって取っておくのではなく、なるべく早めに食べるようにした方が良いでしょう。

切り身で売られているしめ鯖の保存期間

しめ鯖には、スーパーの魚介類売場などで切り身の状態で売られているものもあります。このタイプのしめ鯖は、購入したらなるべくその日のうちに食べてしまった方が良いでしょう。というのも、スーパーなどで売られているしめ鯖の多くは店舗内で調理されているわけですが、その際の衛生状態が必ずしも明確ではないため、場合によっては菌が付着している可能性があるからです。

一般的な菌は、少量であれば口にしてしまっても特に大きな害はありません。そのため、必要以上に神経質にならなくても大丈夫ですが、万が一多量の菌がしめ鯖に付着している場合には、一日置いておくだけで身体に害を及ぼすほどに増殖してしまう恐れがあります。そのため、そのリスクを考えるとよほどしっかりと衛生面に配慮して調理されているということが消費者から見て確認できるしめ鯖以外は、できる限り早く食べるようにしましょう。

自分で作るしめ鯖の保存期間

しめ鯖は、出来上がったものをお店で買う以外に自分で作ることもできます。もっとも、市販の鯖の中には少し鮮度が落ちてしまって火を通して食べる前提で売られているものもありますので、しめ鯖を作ろうと考えている場合にはお店の人に生で食べても大丈夫かどうかを必ず確認してから購入するようにしましょう。新鮮な鯖は見た目にもきれいな色合いをしていますし、目も透明で透き通っています。逆に色あせていたり、目が濁っている鯖は生で食べるには向いていませんので、そういったものをしめ鯖用に購入するのは避けましょう。生臭さが感じられるようなものも同様です。

次に、自分で作るしめ鯖の保存期間ですが、これはどれくらいしっかりしめるかによって変わってきます。浅めにしめた場合はそれほど日持ちはよくないため、極力作った日のうちに食べた方が良いでしょう。一方、しっかりしめた場合には3日間程度は保存できますので、その間に食べきってしまえば問題ありません。

保存期間内においしく食べ切ろう

ここまで見てきたように、しめ鯖の保存期間は加工方法によって異なってくるため、しめ鯖本来の味を楽しみたいのであれば、正しい保存期間を確認してその間に食べるようにしましょう。加工された状態で販売されているものの場合には、商品に記載されている賞味期限を守っていれば基本的に問題ありませんが、自分で作る場合には使用する鯖の鮮度やしめ方によって保存期間が変わるという点に注意が必要です。